お笑いコンビ、ピースの又吉直樹さんの小説『火花』が、第153回芥川賞(日本文学振興会主催)を受賞したそうです。

 

文藝春秋|各賞紹介|芥川賞

 

又吉さんについては、以前、俳人の井上井月について書いた時に取り上げました。以前メインで運営していたブログでは、Eテレ『0655』(ゼロロクゴーゴー)の「おはようソング」というコーナーで放送されていた曲、「きょうの選択」に出演していたことも書いています。

 

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又吉さんの作品は本作『火花』を含め一つも読んだことがありません。これまではどちらかと言うとファンションセンスにばかり目が行っていました。オシャレですから。

ただ最近は、EテレのNHK短歌やNHK俳句、Eテレの『オイコノミア』にはレギュラーで出演していらっしゃるので、NHKの番組ばかりを見ている私にとって、縁の強まっており、さらに、先述した雑誌『ダ・ヴィンチ』での井上井月についての対談や樹木希林さんの対談など、私の中ではテレビの他にも又吉さんのお話を窺う機会が増えていてます。

それらに触れていく中で、彼の物事の捉え方や、言葉の選び方、太宰や芥川は私も好きなので、彼の感覚的なものにも共感し始めている、ということもあるかも知れないです。間違いなく大好きな芸能人・有名人さんの一人です。

 

 

売れない芸人・徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人・神谷と電撃的な出会いを果たす。徳永は神谷の弟子になることを志願すると、「俺の伝記を書く」という条件で受け入れられた。奇想の天才でありながら、人間味に溢れる神谷に徳永は惹かれていき、神谷もまた徳永に心を開き、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。 - 火花 (小説) - Wikipedia

 

というのが今回芥川賞を受賞した『火花』のあらすじです。お笑い芸人さんの物語なんですね。芥川賞ですから純文学ということですよね。

直木賞は大衆文学、という違いがあると認識していますが、間違えているかも知れません。純文学と大衆文学というものの線引きというか境界というか……って、現代は特に難しくなっている気がしますけれども。純文学は芸術性、大衆文学は娯楽性により重きを置く、ということですか。簡単に言うと。

書いていると『火花』を読みたくなる……芥川賞の形骸化などの批判も散見されますけど、素直に読んでみたいです。でも、今後はドラマ化したり映画化したりもするでしょうから、しばらくは相当な盛り上がりを見せるはず。ほとぼりが冷めてから図書館などで借りるか、新古書店で購入して読んでみます。芥川賞受賞前に読んでおけば良かったかなぁ。

 

そうそう、先月か先々月に又吉さんが『NHK俳句』に出演されていたときには、桜桃忌(おうとうき)の句が紹介されていました。又吉さんご自身が、毎年、桜桃忌になると太宰の眠る三鷹の禅林寺へお参りに行く、そのときの様子を、太宰の生き方と重ねて詠んだ句でした。桜桃忌は太宰治の忌日で、太宰忌とも言います。夏の季語。

番組出演時の選者は、俳人の池田澄子さんでした。池田さんが『火花』に感銘を受けたみたいで、「表現する人の合言葉にしたいフレーズが何箇所もありました」と仰っています。該当箇所を又吉さん自身が読んでくださったのですが、こちらに書くのはあれなので書きません。表現する人の、ウケたい下心をいかコントロールするか、その難しさを表していましたね。

 

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